ビジネスにおいて、信頼性の高いメールアドレスは不可欠です。
無料の共有ドメインのメールアドレスではなく、会社名やサービス名が入った独自ドメインのメールアドレスを持つことで、取引先からの信頼度向上や効果的なPRが期待できます。
この記事では、会社用メールアドレスとして独自ドメインを取得し、運用するための方法について解説します。
会社用メールアドレスの種類と違い
メールアドレスには、大きく分けて無料で取得可能なものと、有料の独自ドメインのものがあります。
無料で取得可能なメールアドレス
- プロバイダーのメールアドレス: インターネットプロバイダー契約時に提供されるメールアドレス。
- キャリアメールアドレス: 携帯電話会社との契約で提供されるメールアドレス。
- フリーメールアドレス: GmailやYahoo!メールなど、無料で利用できるメールサービスのアドレス。
有料の独自ドメインのメールアドレス
自分でドメインを取得し、作成するメールアドレス。
会社名やサービス名を@マークの後ろに設定できるため、ビジネス利用に適しています。
無料と有料メールアドレスの違い
無料のメールアドレスは手軽に利用できますが、ビジネスの場面では以下のようなデメリットがあります。
- 取引先からの信頼を得にくい場合がある。
- 迷惑メールに分類されやすい。
- ビジネスに対する真剣さや収益性を疑われる可能性がある。
一方、有料の独自ドメインのメールアドレスは、上記のようなデメリットを回避し、ビジネスの信頼性を高める効果があります。
独自ドメインとは?
独自ドメインとは、「yourcompany.com」や「yourname.jp」のように、自分だけが使える固有のドメインのことです。
共有ドメイン(例: henbrlog.jp
)と比較して、独自ドメインは「この家(住所)にはこの人しかいない」というイメージに近く、ビジネスにおける信頼性を高めます。
独自ドメインの種類と意味
- .com: 商用サイトに適しています。
- .info: 情報サイトやブログなどに適しています。
- .net: ネットワーク関連のサイトに適しています。
- .biz: ビジネス関連のサイトに適しています。
- .jp: 日本国内に住所がある場合に取得できます。
- .co.jp: 日本に法人登記がある場合に取得できます。
.com
は比較的取得しやすいですが、.jp
や .co.jp
は条件があり、より信頼性が高いとされています。
会社用メールアドレス作成に必要なもの
会社用メールアドレスを作成するには、以下の2つが必要です。
- メールサーバー: メールの送受信を行うためのサーバー。
レンタルサーバーを利用するのが一般的です。 - 独自ドメイン: 会社名やサービス名などを反映した独自のドメイン。
これらの準備が整えば、メールアカウントを作成し、メールアドレスとして利用できるようになります。
追加設定:メールソフトでの利用
Webメールだけでなく、普段利用しているメールソフト(Outlook、iPhoneメールアプリなど)で独自ドメインのメールアドレスを利用したい場合は、追加設定が必要です。
SMTP、POP、IMAPなどの設定を行うことで、メールソフトから送受信が可能になります。
ランニングコスト
独自ドメインのメールアドレスを運用するには、以下のランニングコストがかかります。
- メールサーバーのレンタル費用: 年間約14,000円程度(月額1,100円程度)。
- 独自ドメインの保有費用: ドメインの種類によって異なり、
.com
であれば年間1,300円程度、.jp
であれば3,000円程度、.co.jp
であれば4,500円程度。
ただし、レンタルサーバーによっては、年間契約と自動更新設定を行うことで、.com
ドメインの保有費用が無料になる場合があります。
会社用メールアドレスの例
会社用メールアドレスとして一般的な例は以下の通りです。
- contact@yourcompany.com (お問い合わせ用)
- info@yourcompany.com (情報提供用)
- recruit@yourcompany.com (採用関連)
- order@yourcompany.com (注文受付)
- [社員名]@yourcompany.com (社員用)
これらのメールアドレスを、必要に応じて複数作成することができます。
動画でも解説しました
メールアドレス作成代行サービス
独自ドメインのメールアドレスを作成するには、専門的な知識が必要となる場合があります。
そのため、メールアドレス作成代行サービスを利用するのも一つの方法です。
サービス内容
- メールサーバーとドメインの取得代行
- メールアドレスの作成(最大300件程度)
- 迷惑メール対策
- メールの送受信テスト
料金
3,000円から
依頼の流れ
- サービス購入後、必要な情報(担当者情報、希望ドメイン名など)を提供。
- 業者がメールサーバーの契約代行。
- 利用者がメールサーバーの利用料金を支払い。
- 業者が独自ドメインの登録とメールアドレスの作成。
- メールの送受信テスト後、納品。
注意事項
- 日本語でのやり取りが可能な方のみ。
- メールサーバーはXサーバーを利用。
- 納品後のトラブル対応は基本的に行わない。
- メールソフトでの利用設定は利用者自身で行う必要あり。
独自ドメインのメールアドレスは、ビジネスの信頼性を高める上で非常に有効なツールです。
ぜひ、導入をご検討ください。