この記事では、独自ドメインのメールアドレス(メールアカウント)を使って、Gmail、iPhoneのメール、Thunderbird、Windows Live メールといったメールクライアントでメールを送受信できるように、アカウント設定をする方法を解説します。

独自ドメインメールアドレス利用の4つのステップ

独自ドメインのメールアドレスを利用するには、次の4つのステップを理解しておく必要があります。

  1. 独自ドメインのメールアカウントを準備する
    • test@example.com のような独自ドメインのメールアドレスを用意します。
    • この際、メールサーバーの接続先情報が必要です。
  2. メールクライアントを選ぶ
    • Gmail、iPhoneのメール、Outlookなど、普段お使いのメールソフトを自由に選べます。
  3. メールクライアントに設定する
    • 選んだメールクライアントに、上記で準備したメールアドレス、パスワード、接続先のメールサーバー情報を入力します。
  4. 送受信ができるか確認する
    • 実際にメールが送受信できるか、メールサーバーとのやり取りが正常に行われているか、そして相手からのメールが届くかを確認します。
  5. 問題なく送受信できれば完了

シンプルにまとめると、メールアドレスを作成し、メールサーバーの情報を把握し、メールソフトにそれらの情報を入力して、メールソフトとメールサーバーが連携できるようにすれば、メールの送受信が可能になります。

動画でも解説しました

独自ドメインメールアドレスの設定情報例

独自ドメインのメールアドレスを利用する際の設定情報のサンプルです。

  • メールアドレス: test@example.com (例)
    • @以降の部分は、ご自身で自由に決められる独自ドメインになります。
    • saito-san@example.cominfo@example.com など、目的に応じて複数のメールアドレスを作成できます。
  • パスワード: メールアカウントごとに設定されたパスワードが必要です。
    • 半角英数字に加えて、大文字、数字、記号などを組み合わせた8文字から30文字程度のものが一般的です。
  • メールサーバー(ホスト名): xsv12345.xserver.jp (Xサーバーの場合のサンプル)
    • これはメールサーバーの接続先(ホスト名)を指し、利用するレンタルサーバーやメールサーバーによって異なります。
      ご自身で調べる必要があります。

もし独自ドメインのメールアドレスの発行やメールサーバーの設定に不安がある場合は、代行サービスを利用することも可能です。

メールクライアントを利用した送受信の仕組み

メールクライアントを使った送受信のイメージを図で見てみましょう。

利用者(GmailやiPhoneのメールアプリなど)は、メールクライアント(メールソフト)を介してメールの送受信を行います。

しかし、メールは直接取引先へ届くわけではありません。
その間にメールサーバーが存在します。

  1. 送信時: 利用者がメールクライアントからメールを送ると、そのメールはまずメールサーバーに送られます。
    メールサーバーが、取引先へメールを届けます。
  2. 受信時: 取引先から送られてきたメールは、まずメールサーバーに届きます。
    利用者はメールクライアントからメールサーバーにアクセスし、メールをダウンロードして受信します。

つまり、私たちはメールクライアントでメールサーバーを操作しやすいように管理しているだけで、実際にメールを送っているのはメールサーバーです。

メールアカウントの情報(メールアドレス、パスワード、ホスト名)は、このメールサーバーにログインし、利用者が本人であることを証明するためのものです。


Web メールとメールクライアントの使い分け

メールの送受信は、実はWebメールを直接使うことでも可能です。

これは、ブラウザ上でWebメールのログイン画面からメールサーバーにアクセスし、メールクライアントと同じ操作を行う方法です。この場合、メールクライアントの設定は不要です。

しかし、外出先で毎回ブラウザからログインするのは不便であったり、普段からGmailなどを利用している方が仕事のメールのためだけにWebメールにログインするのは手間だと感じる方もいるでしょう。

そこで、メールクライアントを利用するというステップが活きてきます。

Webメールでのやり取りが基本としてあり、それをさらに便利にするためにGmailやiPhoneのメールアプリなどのメールクライアントを活用するという、二段階の考え方でイメージすると分かりやすいでしょう。


Gmailでの独自ドメインメールアドレス設定

ここでは、Gmailで独自ドメインのメールアドレスを設定する方法をご案内します。

事前に用意する情報:

  • 独自ドメインのメールアドレス
  • メールアドレスのパスワード
  • メールサーバー(ホスト名)

受信設定

  1. Gmailを開き、右上の歯車マークから「すべての設定を表示」を選択します。
  2. アカウントとインポート」タブを開きます。
  3. 他のアカウントのメールを確認」セクションにある「メールアカウントを追加」をクリックします。
  4. 小さいウィンドウが開くので、独自ドメインのメールアドレスを入力し、「次へ」をクリックします。
    • 例: support@yourdomain.com
  5. 「他のアカウントからメールを読み込む(POP3)」を選択し、「次へ」をクリックします。
  6. 以下の情報を入力します。
    • ユーザー名: 独自ドメインのメールアドレス
    • パスワード: 独自ドメインのメールアドレスのパスワード
    • POPサーバー: メールサーバーのホスト名(例: xsv12345.xserver.jp
    • ポート: 通常 995 を選択します。
  7. 必要に応じて、「受信したメッセージのコピーをサーバーに残す」や「常にSSLを使用して接続する」などにチェックを入れます。
  8. アカウントを追加」をクリックし、受信設定を完了します。

送信設定

次に、Gmailから独自ドメインのメールアドレスを使ってメールを送信できるように設定します。

  1. 上記の設定完了後、「メールの送信にもこのアカウントを使用します。」を選択し、「次へ」をクリックします。
  2. 名前」の入力画面で、受信者に表示される差出人名(会社名、担当部署名など)を入力し、「次のステップ」をクリックします。
  3. 送信メールサーバーの情報を入力します。
    • SMTPサーバー: メールサーバーのホスト名(受信サーバーと同じ場合が多いです)
    • ポート: 通常 465 を選択します。
    • ユーザー名: 独自ドメインのメールアドレス
    • パスワード: 独自ドメインのメールアドレスのパスワード
  4. アカウントを追加」をクリックします。
  5. Gmailから認証メールが届きますので、そのメール内に記載されている確認コードを入力するか、リンクをクリックして認証を行います。

これで、Gmailで独自ドメインのメールアドレスを送受信できるようになります。

設定後、「アカウントとインポート」タブで設定内容を確認・編集することも可能です。


メールアドレス作成代行サービスのご案内

ご自身でこれらの設定を行うのが不安な場合や、時間がない場合は、メールアドレス作成代行サービスの利用をご検討ください。

サービスで提供できること

  • メールサーバーと独自ドメインの契約代行
  • 独自ドメインメールアドレスの作成(最大約300件まで対応可能)
  • 迷惑メール対策(DKIM/SPF設定など)
  • メールの送受信テスト

依頼から納品までの流れ

  1. 当サービスご購入後、担当者情報と希望ドメイン名をお知らせください。
    • メールサーバーの申し込み代行に必要な事業主様の情報や、希望する独自ドメイン名(例: .com, .co.jpなど)をお伺いします。
  2. お知らせいただいた内容をもとに、メールサーバーの申し込みと初期設定を行います。
  3. メールサーバーやドメインの費用をレンタルサーバー側へお支払いください。
    • この支払いは、作業代行費用ではなく、メールサーバーの運用にかかるランニングコスト(年間約14,000円程度、月額約1,000円のエントリープランで十分です)です。
    • Xサーバーでは、クレジットカードでの自動更新設定をすることで、.comドメインなどが無料で利用できるキャンペーンがあります。.co.jpなどのJPドメインは別途費用が必要です。
  4. 独自ドメインの登録とメールアドレスを作成します。
    • お支払い確認後、メールアドレスを作成し、メールサーバー側での送受信テストを行います。
  5. メール送受信に問題がなければ、納品完了となります。
    • 独自ドメインのメールアカウント情報(メールアドレス、パスワード、ホスト名など)をまとめてお渡しします。
      この情報を使って、ご自身でGmailやiPhoneのメールアプリなどに設定してください。

独自ドメインメールアドレスを持つメリット・デメリット

  • メリット:
    • 仕事への本気度や信頼性を高めます。
      フリーメール(@gmail.comなど)に比べて、より本格的な印象を与えられます。
    • 会社名や製品のPRにもつながります。
  • デメリット:
    • メールサーバーの契約、ドメインの取得、設定が難しいと感じる場合があります。
    • メールサーバーとドメインの運用費用(ランニングコスト)がかかります。

このデメリットの中でも「設定が難しい」という点を、当サービスが代行いたします。

売上には直接つながらないメール設定に時間を費やすよりも、本業に集中したいビジネスオーナーの方には、数千円の投資でプロに任せるのが賢明な選択かもしれません。

ご依頼にあたってのお願い

  • 日本語の理解と国内在住の方に限らせていただきます。
  • メールサーバー契約時にSMS認証が必要となる場合がありますが、基本的に国内在住の方であれば問題ありません。
  • 当サービスは、自身も15年以上Xサーバー(業界大手のレンタルサーバー)を愛用している経験に基づき、最適と考えるサーバーをご案内しています。
  • ドメインは先着順のため、第3希望までお伺いする場合があります。
  • 納品後のトラブル対応は基本的に承っておりません。
  • ご依頼後のご購入者様都合によるキャンセル・返金には応じかねます。
  • 事前連絡なく5日間ご返信がない場合、その時点で納品完了とさせていただきます。

自分だけの仕事用メールアドレスが必要な方は、ぜひお気軽に設定代行サービスをご利用ください。あなたのビジネスをメールで応援します。

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